共倒れの可能性がある老老介護のリアルな話

近年、老老介護という言葉が取り沙汰されるようになりました。
若い世代の人は他人事として受け止めることが多いようですが、介護される側と介護する側の双方が65歳以上という言葉の定義を聞くとどうでしょうか。
30代以上の人なら、自分自身の親世代とリンクすることでしょう。
平均寿命が伸びている今、自分自身が親の介護をしているという老々介護の当事者も少なくありません。

老老介護の現状やあるある話として、老老介護はリスクが高いと言われています。
少子高齢化社会の今、これからも老老介護の割合は増える傾向にあります。
また、健康寿命と平均寿命の差が開きつつあり、介護期間の長期化も懸念されています。
65歳といえばまだ現役とみなされる世代で、介護も無理なくこなせることでしょう。
しかし健康寿命は75歳前後、平均寿命は85歳頃までと言われるため、介護の期間が長期化しやすいのです。

医療技術の向上によって、何らかの病気にかかっても医薬品などで症状を抑えることができます。
また、介護サービスの向上や介護用品の多様化によって介護を受ける側や介護をする側の負担も少なくなっていることも間違いありません。
しかし、結果的に介護期間を伸ばしているとも受け取ることができるのです。
老老介護は、要介護者自身が相手を気遣ってしまいます。
介護者自身は「自分は大丈夫」だと思っていても、家計の問題や体力の衰え、要介護者の要介護度の変化などが相まって共倒れしてしまうこともあるでしょう。
周りの支えなどを求めることも大切です。
老々介護の実情を知り備えておきたい方は、他人事じゃない!老老介護もチェックしてください。